受験まわりガイド

内容の確認:2026年10月29日(受験料・日程・要件は試験ごとに異なるため、必ず公式発表で確認してください)

働きながら受ける試験は、勉強そのものより「申込を忘れない」「時間を作る」「直前にやることを絞る」で差がつきます。現場以外の段取りを、順番に整理しました。

01 申込と日程を、先に押さえる

専門医試験は、申込期間が短く、提出物(研修証明、症例要約、指導医の署名、学会の会員歴、単位)に時間がかかります。勉強を始める前に、提出物の締切から逆算します。

  1. 公式の募集要項を読む 受験要件・申込期間・提出物・受験料・会場を、実施団体の公式ページで確認し、PDFを保存します。
  2. 提出物の締切をカレンダーに入れる 症例要約や指導医の署名が要る場合、相手の予定も要るので、締切の1か月前を自分の締切にします。
  3. 会員歴・単位の条件を確認する 学会の入会日や、取得済みの単位数が条件になる試験があります。足りないときは、今年度の受験を見送る判断も早めに。
  4. 申込完了の控えを残す 受付メール、振込の控え、提出物の写しを1か所に保存します。

試験別ガイドとの関係 各試験の申込時期・提出物の目安は、試験別ガイドの「試験の概要」に、公式ページへのリンクとあわせて書きます。

02 費用を、1年分で見る

受験料だけでなく、学会の年会費、研修会や講習会の参加費、交通費と宿泊費、参考書代まで含めると、見通しが変わります。金額は試験ごとに大きく異なるので、公式の表示で確認し、次の項目を埋めてください。

項目確認する場所備考
受験料・認定料実施団体の募集要項合格後の認定料・登録料が別に要る試験があります
学会の年会費・入会金学会の会員ページ会員歴が受験要件になることがあります
必須の講習会・研修会募集要項の受験要件開催回数が少ないものは、早めに予定を確保
交通費・宿泊費会場の所在地前日入りが要るかを確認
参考書・問題集最初に揃える3冊買いすぎないのが、いちばんの節約です

勤務先に研修費・書籍費の補助制度がある場合は、領収書の宛名と提出期限を先に確認しておくと、後で困りません。

03 働きながらの学習計画

当直や外来の予定は崩れるので、「毎日○時間」より「週に○問」で計画します。問題数で管理すると、崩れた週を翌週で取り戻せます。

時期やること週の目安
6か月前〜問題集の1周目。間違えた論点に印を付けるだけ解く問題数を決める(例:週50問)
3か月前〜2周目。印の論点を全体像の本で引く間違えた問題だけを解き直す
1か月前〜3周目は印のある問題だけ。新しい本は買わない苦手分野を無料問題と教材で確認
  • すき間時間の形を決める 通勤は問題を解く、当直の待機はカードで反復、休日は間違えた論点を読む、のように場面ごとに作業を固定します。
  • 記録は簡単に 解いた問題数と、間違えた分野だけ記録します。記録に時間をかけると続きません。
  • 反復の仕組みを使う 間違えた論点はAnkiなどのカードにして、忘れる頃に出題させます(学習道具)。

04 過去問の使い方

過去問は「正答を覚える」ためではなく、「出題者が何を聞きたいか」を知るために使います。

  1. 1周目は時間を計らない まず全体の形式と難易度を知ります。正答率は気にしません。
  2. 間違えた理由を3つに分ける 知識がなかった/読み違えた/時間が足りなかった。対策がそれぞれ違います。
  3. 根拠を1行で書く 正答の根拠を「○○ガイドライン 推奨○」「公式テキスト p.○」のように1行で残します。試験直前は、この1行の一覧だけを読み返します。
  4. 同じ論点の類題を解く 同じ論点が形を変えて出ます。無料問題とnoteの分野別問題集は、この「形を変えた類題」を解くためのものです。

05 直前1か月に、やることを絞る

  • 新しい参考書・問題集は買わない。
  • 間違えた問題だけを解き直す(3周目)。
  • 根拠の1行一覧(04で作ったもの)を、分野ごとに読み返す。
  • 苦手分野だけ、無料問題で最終確認する。
  • 当日の持ち物と会場までの経路を確認する(06)。
  • 睡眠の時間を削らない。試験前日の当直は、できる範囲で避ける。

06 当日の持ち物と、会場での動き

持ち物確認
受験票・本人確認書類募集要項で指定された種類か(顔写真の有無)
筆記用具指定の鉛筆・消しゴム。CBTの場合は会場の指示に従う
時計持込可否と、スマートウォッチの扱いを確認
根拠の1行一覧休憩時間に読む分だけ。重い本は持っていかない
飲み物・軽食会場のルールに従う

会場では、問題用紙の指示(マークの方法、複数選択の数)を最初に確認します。分からない問題は印を付けて先に進み、最後に戻ります。

07 合格後の更新・単位

専門医の多くは5年ごとの更新があり、学会参加や講習の単位、診療実績の証明が要ります。合格直後に、更新の要件と単位の記録方法を確認しておくと、5年後に慌てません。

  • 更新要件(単位数・必須講習・診療実績)を公式ページで確認し、保存する。
  • 単位の記録は、学会のシステムか、自分の表で年ごとに残す。
  • サブスペシャリティ領域の取得を考えている場合は、基本領域の更新との関係を確認する。

08 再受験で、何を変えるか

再受験で点が伸びないのは、前回と同じやり方を繰り返したときです。先に「何が足りなかったか」を分けます。

  1. 失点の分野を棚卸しする 成績通知で分野別の得点が分かる試験は、下位の分野から手を付けます。
  2. 原因を分ける 知識/読み違え/時間配分。時間が原因なら、問題を解く量より「1問あたりの時間」の練習に変えます。
  3. 出題傾向の変化を確認する 出題範囲や形式が変わっていないかを、試験別ガイドと公式発表で確認します。
  4. 本は買い足さず、問題を増やす 読んだ本を増やすより、解く問題を増やします(noteの教材)。

次に整えたいこと

このページは、受験の段取りを整理するための一般的な情報です。受験要件・日程・費用・持ち物の指定は試験ごとに異なります。必ず各試験実施団体の公式発表を確認してください。

このページを書いた人
Dr.Exams|専門医試験に特化した医師。基本領域・サブスペシャリティ領域の専門医を複数保有。記事の作り方と広告の方針は運営者情報に、誤りのご連絡はお問い合わせへ。

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